振り出しに戻る

豊原の海(辺野古近く)

ついにまた振り出しにもどってしまった・・・


この間の名護市民の期待と失望の繰り返しを思うと、なんともやりきれない。


結局は辺野古にもどったということの意味を考えると、とにかくアメリカとしてははやく普天間を新しくしたいということなのだと思う。
それは、環境アセスのやり直しに対して強い懸念を表明していたことから明らか。


徳之島は65カイリ(約120キロメートル)以上離れているからダメだとかいっていたが、そんなものはどうにでもなる話だろう。
本音は、新しい基地が手に入るのが遅くなるのが嫌だったということ。


だから、辺野古にこだわった。


これが、辺野古でのアセスが進んでいない状態であったならば、辺野古へのこだわりはそれほど強くなかったのではないだろうか。

かといって、別の選択肢が簡単にみつかるとは思えないが。


鳩山さん二度目の訪沖の2日前、辺野古は行政委員会を開催し、沿岸を埋め立てる現行案であれば受け入れを容認すると決議している。
辺野古が「容認」という言葉をつかったのははじめてのこと。
これからまた、「条件闘争」がはじまるのだろう。
自公政権のときよりも厳しい条件をつける」といっていたし。


結局は「受け入れる」という選択肢をもっている地域であるからこそ、こんなことになってしまうのだ。
50年代末にシュワブを受け入れたことの代償は、あまりに大きい。



これでまた辺野古は、大きく割れてしまう。
名護市長選挙のときに見えた歓喜と希望は、いったいどうなってしまうのだろう。