【宣伝!】沖縄学入門

すっかりご無沙汰しておりました。新学期が始まると何かとバタバタしてしまいますね。
そうこうしているうちに、金曜日から沖縄に行くことに。
4月25日の県民大会に参加しつつ、辺野古で聞き取り調査をやってきます。


さて、もうそろそろ店頭にも並んでいると思うのですが、早稲田大学 琉球・沖縄研究所のメンバーを中心に編まれた沖縄学の入門書が昭和堂より出版されました。

自分は「13章 基地が沖縄にもたらしたもの」を担当しています。
1950年代に海兵隊基地キャンプ・シュワブを受け入れた辺野古
そのことが辺野古にもたらしたものを描き出すことを通して、基地が何を沖縄にもたらしたのか書いています。
原稿の締め切りが2009年8月であり、まだ政権交代がおこる前だったため、現在の混沌については触れることができていないのが残念なのですが・・・


まあ、自分の原稿のことはどうでもいいのですが、とにかく他の原稿がすばらしいんですよ。
歴史、文化、芸能、建築、文学、マンガ、女性、沖縄戦基地問題などなど、沖縄を巡る実に多様な課題について、それぞれの執筆者がその知識を余すところなく披露しています。

そして秀逸な資料編!
琉球・沖縄史年表」では、琉球・沖縄の歴史が日本本土、および世界の歴史の流れと結びつけて見ることができますし、「地図で見る沖縄」では、沖縄をめぐる人びとの移動の歴史と、そして米軍基地の推移とが一目でわかるようになっています。
そして「沖縄関連書籍出版の軌跡からみた『沖縄学』」は、新書や文庫として出版された、沖縄に関する書物が出版年順に並べられており、沖縄関連の文献を探すうえで役立つと同時に、沖縄を対象とする社会的関心・意識の変遷を知ることができます。
資料編執筆陣の地道で丁寧な作業にはほんとうに頭があがりません。ご苦労様でした。そしてありがとう!


そんな、内容盛りだくさんの『沖縄学入門―空腹の作法』
それがたったの2300円+消費税で買えるんです!
もう、これは買うしかないでしょう(゚Д゚)!! てゆーかかってくださいm(_ _)m



あ、あと、少し前ですが、こんな本にも文章よせています。

社会学のつばさ―医療・看護・福祉を学ぶ人のために

社会学のつばさ―医療・看護・福祉を学ぶ人のために

主に医療系の学校で勉強している学生向けに編まれた社会学の入門書的教科書です。
「ですます」調で統一されており、内容も全体的に平易になっております。
自分は久々に「よそ者」論や「マージナル・マン」の概念をひっぱりだしてきて、辺野古における反対運動と住民との「関わり」のあり方について論じました。
こちらもよろしければぜひご購入のほどを。