普天間徒然

しばらくぶりです。ちゃんと生きてますよ。


ブログをさぼっている間も普天間の問題が二転三転五里霧中な感じで騒がれていましたが、どうやら数ヶ月かけて辺野古以外の移設先を探すという方向で落ち着きそうですね。


現行の辺野古案も捨てていないのは、アメリカとの交渉を進めていく上では致し方ないところでしょう。

前政権時代のこととはいえ、国と国との間で合意に達したことを、日本側の都合だけで反故にするわけにはいかないですからね。


鳩山さんの真意は「辺野古移設反対」にあるということも、これまでの紆余曲折を見る限り間違いなさそうですし。



ただ、この「数ヶ月」というのは微妙な期間。
結論を出す目安とされている5月は、1月から150日間開催される通常国会もおわったころ。
ということは、民主党としては連立を維持する必要性がやや薄れる時期です。


「連立を維持するためには社民の意見も取り入れなければならない。だから普天間は県外、国外に移設する」という言い分が立たなくなれば、結局は元の木阿弥に帰してしまう可能性も高まってしまいます。


もちろん、8月の参院選単独過半数が確保されるという目算がたっていれば、の話ではありますが。



そうした政治的な駆け引きはさておいたとしても、辺野古をはじめとする沖縄の人たちに、さらに厳しい数ヶ月を過ごさせることになるというのは、やはり納得のいかないところです。

特に名護市は1月に市長選挙を控えていますからね。
移設先の結論がでないまま選挙を迎えることになれば、市長選はまたもや普天間受け入れについての住民投票のようなものになってしまいます。
98年の市長選以来ずっと、市政全般の是非を問う選挙ができていないのは、名護市民にとって大きな損失だと思います。



それにしても、この間のマスコミ報道は酷かった。
首相やら大臣やらが発言したことが、各社の思惑に基づいて解釈され記事になるため、新聞だけを見ても各紙でいっていることが違うという状況がずっと続いてきました。

当初はいろんなメディアに目を通し、鳩山首相や岡田大臣、北澤大臣の発言の推移をデータベース化したりしていましたが、アホらしくなってやめました。

メディア分析の素材としてはおもしろいかもしれませんが、現状を把握するうえではこの過程を追い続けても徒労でしかありません。


自民党内部で綱引きがなされ、観測気球的な途中経過が時折報道されたりしていた頃よりはマシだけど、かといってこうもいろんな情報が流されるのでは、僕はともかくとして、辺野古の人たちにとっては相当にしんどかったはず。
「どっちでもいいからはやく結論を出してくれ」と思っている住民は多いんじゃないかと思います。



今年度にはいってなかなか辺野古に行けずにおりましたが(まとまった時間がとれなかったというのもありますが、どうにも足が向かなかったというのが正直なところです)、年明けて1月23日から沖縄にいきます。
朝イチの便で沖縄に飛び、すぐに名護に向かって選挙戦最終日を肌で味わってきたいと思います。
選挙のときに名護にいるのは2002年以来だなあ・・・