東奔西走

ご無沙汰しております。このところ、東京を離れることが多かったもので。


まずは実家への帰省。おしゃべりをはじめた姪っこを堪能しつつ、中学高校の後輩が開店したBarに行ったり、全国初の「地域コミュニティ税」を施行した宮崎市の担当課に行って話を伺ってきたりと、忙しく過ごしてきました。


あ、Barの名前は「monolith」です。由来は「2001年宇宙の旅」。
宮崎にお越しの際はぜひお寄りください。上質の音楽とうまいビーフシチューが楽しめます。もちろんお酒も。

つづいて三重大学で研究会×2日+四日市にてエクスカーション。
初日は午後からだったので、松阪まで足を伸ばして松阪城趾にいってきました。

エクスカーションでは、四日市ぜんそくの裁判闘争をリアルタイムで記録し、その後も長く四日市の問題にかかわり続けているSさんに四日市の街を案内してもらいました。
正直、これまで四日市ぜんそくについてはあまり関心を持っていなかったのですが、いろいろと考えるべき課題もあり、収穫大でした。
授業でも取り入れていこうっと。

先週末は出張で長野→甲府
ついでに松本にもよってきました。

松本ではかの「サイトウ・キネン」真っ最中でしたが、チケットなど入手できるはずもなく・・・
草間彌生、田村一男などの作品が常設されている松本市美術館に加えて、国宝松本城にもいってきました。

また甲府では甲府城趾と武田氏館(武田神社)にいってきました。


ところで、やたらとお城や歴史的な施設ばかりまわっているのは、「日本100名城」という、財団法人日本城郭協会が認定した100の城をまわっているから。
そこに行くとスタンプが押せるのですが、それを集めている友人(というか先輩)に協力し、学会や出張などで行く先々でお城にまで足を伸ばしているのです。
先日の函館・青森旅行でも、五稜郭弘前城、根城(八戸)にいってます。

お城があったところは、かつての地域の中心地。
なので、現在もたいていの城は街の中心部にあります。
だからアクセスもしやすく、歩いていけるところも多いんですよね。
僕自身は、城本体というよりも、そこでかつて人びとが繰り広げてきた歴史に触れることが楽しみでまわっています。
特に、当時のものが残っているところが好き。
再建したものも、当時の様子がうかがえていいのですが、やはり古くなっていても、かつて誰それが歩いていた廊下や、触れていた壁などに魅力を覚えます。

この100名城には、一見「これって城なの?」というものもはいっています。
それは私たち一般の感覚で理解している「城」が、おおむね戦国時代から近世(江戸時代)を通して造られてきたものだからです。

なので、中世の城である八戸の根城などは、どちらかというと「館(やかた)」でして、現在も復元された館がある公園として残されています。


そういうところなので、おそらくこれまで、観光スポットになるようなことはなかったんだと思います。
それだけに100名城に選定されたことは、根城を愛する地域の方々にとって、誇らしいことであったのでしょう。
根城にいったときには、ボランティアのおじさんが熱心に根城について解説してくださり、そして最後に「100名城に選ばれてるんです!」と誇らしげに語っていたのが印象的でした。

今週末は水戸に出張。
水戸には水戸城趾があります。
甲府城趾も、さすがに徳川の城だけあって、立派な石垣が残っていました。

水戸にも期待です。

ただ、その立派な石垣をみるにつけ、城自体を見てみたかったなと思わざるを得ません。
新しい明治という時代を迎えるために必要だったとはいえ、残念なことです。