採点は続く・・・

昨日で本務校のほうはおわりました。


以前も少しふれましたが、今回は、大学で教えるようになってはじめてテストをやりました。
昨日、いっきにその採点を進めていったのですが、選択肢問題で回答欄を空欄にしている学生がけっこういたのに驚きました。


潔いといえば潔いのだけれど、とりあえず何か書いておけば正解になる可能性はゼロではないわけで、なんかもったいないなーという気がします。


というより、アホかと。


記述式の問題ならともかく、選択肢問題で空欄はありえないでしょう。
テストの点数だけがすべてだというつもりはありませんが、しかし教員としてはテストにした以上、テストの点数によって学生を評価しなければならないわけです。


つまり、ここで重要なのは、あくまでも「点数」。
点数によってのみ評価されるというルールがある以上、そのルールのなかで勝負するよりほか、学生にはないわけです。
教員だって、そのルールに縛られているんだし。


であるならば、テストにおいて点数をとる可能性が残されているのに、その可能性を自ら捨てる=選択肢問題で空欄を残す行為は、評価される可能性を自ら放棄する行為です。
評価をする教員のほうも、こいつは評価をされようと思っていないんだなと思わざるを得ません。
「潔さ」は美徳ではありますが、評価の対象とはならないわけです。


テストによる評価では本当の実力は計れない、という考えの学生もいるとは思います。
そうであれば、テストによる評価の不毛さを論理的に説明し、教員にテストをやめさせるしかないでしょう。
そういう行動をとっていないのだから、これはテストによって評価されることを学生は受け入れたことになるわけです。



とまあいろいろ書きましたが、そもそも大学でいい評価を受けるということ、単位を取得するということにそれほどの重きを置いていない学生もいるんじゃないかなという気がうすうすしております。

それはそれで別の大きな問題なんですけどね。