タンバリン・ライフ

朝の連ドラ、「だんだん」

視聴率が低いと叩かれていましたが、内容的にはだんだん面白くなってきてるなとおもいます。
といっても毎回ちゃんと見てるわけではないですが。

ただまあ、視聴率が低い理由もわからないではない。
ヒロインの相手役ポジションにいる石橋さんの言動にはどうも納得がいかないし(ネット上でも酷評されてるとか)、
そんな石橋に惚れる双子もどうかと思う。


双子のなかでも、舞妓のほう(めぐみ=カナ。以下舞妓)が祇園を捨てて(今は戻ってきてますが)プロの歌手になったのに、
メジャーになりすぎて「こんなの昔のシジミジルじゃない」とワガママいって、
コンサートで勝手に突然「解散します」といいやがったシジミ(のぞみ=マナ。以下シジミ)にはまったく共感できないし、
かつシジミのほうがメインのヒロインって感じになってて、かつ石橋といい感じになってるのもなんかイヤ。
純粋な女子のほうがイケメンのエリートをゲットするってどうなのよ。


が、しかし、そんななかでひときわ輝きを放っている奴がいる。

シジミジルのタンバリン、山田康太だ。

SPEEDにおけるヒトエちゃん、たのきんトリオにおけるよっちゃん的なポジションにある康太くんが、
ここにきてだんだん輝きを増してきている。


彼の人生はすごい。


小さい頃から惚れていたシジミの笑顔が見たいがために、バンドでタンバリンを叩いていたのだけれど、
石橋にそそのかされてデビューした後、プロダクションから「タンバリンいらね」といわれて裏方にまわり、
シジミによるわがまま解散のあとはマネージャーとなってソロデビューした舞妓を助け、
舞妓がプロダクションと衝突して辞めてからは、舞妓といっしょに辞めて地方をどさまわりし、
そして舞妓が祇園にもどってからは、舞妓のお祖父さんがやっている呉服屋で修行している。
今の夢は、舞妓に自分がデザインした着物を着てもらうこと。。。


なんて献身的なやつなんだ、康太!


でも、実は献身的なだけではないところが彼の魅力。
彼は、自分がやりたいようにやっているだけなのだ。
結果的に、献身的な行動になっているだけ。
やらされてる感がないところがいいのです。


惚れていたシジミを石橋に譲り、最近では同じ顔をしている舞妓に思いを寄せている様子。
メインの座を純粋シジミ娘に奪われたド根性舞妓と傷を舐めあう感じが、また哀愁を誘います。


ドラマも残り一ヶ月。
康太がこの後いったいどこに向かうのか、どこに落ち着くのか、目が離せません。
舞妓と結婚して呉服屋を継ぐ、ってのが、朝ドラ的な落としどころだとは思いますが。
これが昼ドラだと、双子に石橋と康太が入り乱れての壮絶な愛憎ドラマが繰り広げられるんだけどな。
てゆーか、生き別れになっていた双子が偶然出会い、そして同じ男を好きになるって、昼ドラの定番なんじゃあ。。。


こんな昼ドラ的設定なのに、みんなを丸くおさめようとするから、
いろいろと無理がでてきてるんじゃないだろうか、「だんだん」



まあなんだ、結論はこういうことです。


康太、がんばれ!