ネオ水戸黄門

きのう、ほんとうに久しぶりに水戸黄門を1話全編みました。
宮崎が舞台だったので、ちょっと見てみようかと思い見始めたら、思いの外おもしろかったので。


最近の水戸黄門は、シリーズの通しテーマに加えて、1話のなかに筋が4本くらいあるんですね。

今回のお話は、城代家老勘定奉行による不正に気づいた家老が殺されたという事件が本筋で、その家老の家臣と家老の娘との恋愛でもう一筋。


これまでの水戸黄門なら、下手すればこの2本の筋だけで終わっていてもおかしくない。

しかしネオ水戸黄門は違う。

これに、先代藩主の側室が元・深川の芸者で、実は殺された家老とは将来を誓い合った仲であった(殿に気に入られたのでなくなく手放した)という別の筋があり、
さらにその側室は黄門様のお気に入りの芸者であり、おそらくは深い仲であったというさらなる筋が入ってくる。


オチは、殺された家老が城代家老たちの不正を記した建白書を残しており、それを元芸者が藩主に届け、軽い立ち回りをへて8時45分に印籠登場。
宮崎県民は「お上」重視なので、「ここで殺しちまえばただのジジイよ。野郎ども、やっちまえ」的な展開にはならず、一件落着でした。


いやけっこうおもしろかったですよ。
さすがはPanasonicになっただけのことはありますw


少しストーリーが混み合ってきたからなのか、水戸黄門の公式サイトには、ずいぶん詳しい番組のあらすじが書いてありました。

そこではじめて知ったのですが、今回のストーリーは、水戸黄門の第一部第一回(1969年8月4日)のシナリオを書いた脚本家、宮川一郎氏の遺作だったんですね。
昨年12月に亡くなられたのだそうです。
第一作から40年近くたって、ストーリーが進化(深化)しているって、かなりすごいことなんじゃないかと。


研究もかくありたいものだと思わぬところで関心させられました。


深いぜ、水戸黄門