松島、観光慣れした町

寂しさを道連れについたのは松島海岸駅。


まずは予約していた宿に向かって歩き出しました。
地図的には徒歩10分て感じでしたが、実際にはえらい坂を上らされました。
地元のおばあちゃんから、ここにはみんなハイヤーでくるよと言われてしまったくらい。
なおおばあちゃんとの会話で聞き取れたのはその部分だけ。


荷物をおいて、せっかくなのでいけるところまでいっておこうと海岸方面に再び出発。

さすがに観光地としての歴史が長いだけあって、観光客も多いし、お店も手慣れている。
11月はまさに牡蠣が旬。
ありとあらゆるお店で牡蠣が売られています。
たいていは焼き牡蠣ですが、値段は1個200円か2個400円。



カルテルです。
闇牡蠣カルテルですよ。
ヤミカキカルテルヤミカキカルテルカキヤミカルテル・・・

一軒でも180円とかで売ったりしたら、カルテル破りでその店には牡蠣が卸してもらえなくなるに違いないっ
恐ろしき松島のダークサイドを垣間見てしまいました。。。

まあそれより、焼きトウモロコシ300円より焼き牡蠣の方が安いってほうがすごいんですがw



あいにくの曇り空で海岸から見える島々を愛でるのは早々にあきらめ、狙いを午後5時半に開始される、国宝瑞巌寺および円通院のライトアップに定めておみやげ屋を物色。

笹かまぼこを手焼きできるところがあったり、ちょこちょこと試食したりしているなかでたどり着いたお店で出会ったのが、燃え尽きた芭蕉


これぞ松島クオリティ!

この燃え尽き芭蕉はベンチに座っているので、隣に並んで座ることもできます。
完全に同化しちゃってるおじさんとかいて、素敵でした。


さて5時半が近づくにつれ、観光客の数もどんどん増えていきます。
そしてお店はずんずん片付けをはじめます。




・・・やはりここ松島でも閉店時間は厳密でした。
夜間ライトアップは11月だけの期間限定イベント。
イベントにあわせて生活のリズムを変えることはしない。
これはこれで1つの観光地の在り方なのかも、と塩竃のあとだけに思いました。
まあ「ガイアの夜明け」にはでられそうにありませんが(でなくてもいいし)


で、ライトアップですが、これが想像以上によかったです。
特に円通院。
瑞巌寺と比べると知名度が低いからでしょうか、演出が凝ってます。
公家に扮した男性が横笛を吹き、かたやお寺では女性が琴を奏でています。
ライトの当て方も計算されつくしており、特に池のまわりにある木々は、池が完璧な鏡となって逆転し、まるで地中に向かって伸びているようにみえるんです。

寒さも忘れて、しばし、魅入ってしまいました。



翌日も曇りがちだったので、あまり松島のすばらしさを感じられなかったのが残念でしたが、円通院だけでも十分に満足。
海岸沿いを歩き、福浦島にわたり(ここで買ったチケットの絵柄がまた「松島クオリティ」だったのですが、残念ながら紛失)、散策したのち、再び仙台の町へ。


次回、最終回「仙台、Let's Party」に続く。