りそうのそうり

本日の結果


M大学    熊本(含む“くまもと”):46  能本:2  態本:4


O女子大学 熊本(含む“くまもと”):48  能本:0  態本:5



・・・やはり1割程度まちがってますorz
O女子大には、2枚つづけて態本ってのがありました。
共謀してんのかっ(#゚Д゚)


それはさておき。


態本ショックの癒えぬまま、夜自宅でテレビのチャンネルをまわしていたら、フジテレビのキムタク主演政治ドラマ「change」をやってました。
ついつい最後までみてしまったのですが、あまりにも理想的にすぎる総理大臣がそこにはおりました。

ミズクラゲが大量発生し、漁業被害がおきているとある地域。漁民は、国が造ったダムがクラゲ大発生の原因だとして国に提訴。一審は原告勝訴で、政府は控訴するか否かの判断を迫られていた。

キムタク総理は、控訴するよう求める官僚や党幹事長に対して、自分で調べて納得してからでなければハンコは押せないと、膨大な資料と格闘し始める。

その中で、ダムがクラゲ大発生の原因であるという結論を出していた専門家の存在を知り、紆余曲折の末にその東大教授と出会い、最終的に国の責任を認め、補償を申し出た。


・・・いやいや、まずないですから。首相が自ら官僚たちが調べ上げ、積み上げてきた膨大な資料と格闘し、自分の判断で動くなんて。

いったいフジテレビは、キムタクまでつかったこのドラマで、何をうったえようとしているのだろうか。
そういぶかしんでしまうほどにありえない、理想的な総理像。


でも、最近の学生たちのコメントをみていると、けっこう国だとか都道府県に対する信頼度って高いんですよね。
環境社会学なんていう授業をやっているので、よく被害者と県や国とが対立している事例について話すことが多いのですが、相当数の学生さんが「被害者のことを考えないなんてしんじられない」ってなニュアンスの感想を書いてくるんですよね。

「しんじられない」という言葉はあまりにも日常的になりすぎてしまい、「かわいい」と同程度に本来の意味を失いつつありますが、それでも「しんじられない」というからには、その前提として県や国を「しんじている」という感覚があるはずなんですよね。

国や自治体が、必ずしも住民側に常に立つとは限らないし、むしろ対立関係になることのほうが多いんじゃないかと僕なんかはもともと思っているのですが、最近の学生さんたちにはそういう前提はないような感じがします。


そう考えると、フジがキムタクをあんな理想的にすぎる総理に仕立て上げたのも、わからなくもない。
つまり、キムタク総理が演じているような総理の姿こそが「正しい総理のあるべき姿」なんだと訴えた方が、いまの学生さんたちには受け入れられやすいということなんじゃないでしょうか。


まあ、キムタクをつかっている時点で「これは理想にすぎませんよ」っていってるようなもんではありますが、そういううがった見方をしなければ、案外スムーズに受け入れられちゃうのかもしれません。


どうも来週は災害対応がメインになる感じの予告。
どんな理想的な総理像をみせてくれるんだろう、という感覚でみると、おもしろいかも。