君は「くま」という字を書けるか
♪むこうの山に月がでて
日がでた日がでた 4つでた
この歌は「熊」という漢字を書くための覚え歌。
小さい頃、母親から教えてもらった記憶があります。
「ム」こうの山に「月」がでて、「ヒ」がでた「ヒ」がでた 4つ(、、、、)でた
これで熊となります。
その名字のゆえに、「くまちゃん」を筆頭に「くまさん」、「くまっぴ」、「くまごろう」と、むかしから「くま」にまつわる呼び方をされてきた私。
ゆえに、「熊」の存在は、もはやアイデンティティの一部です。
だがしかし、「熊」という字は、しばしばあの、「変」という言葉とともによくつかわれる漢字と間違われます。
態
まだ「能」はわかるんです。名前につかわれることのある漢字ですし、時には「4つ」を書くのがめんどくさくなることだってあるでしょう。
でも「態」はいけない。
「態」を名前でつかうなんてことあるだろうか。いやない。
小学生のころ「態本 博之 様」とかいてある年賀状をもらうことがままありました。
「変態」という言葉のもつ淫靡な響きに「性のめざめ」を覚えた小学生男子が、2つ目の「、」をいきおいあまってのばしてしまうことを責めることのできる男性がいるだろうか。いやいない。
ましてや、未だ常用漢字に含まれていない「熊」ですから、小学生ならまちがえても仕方ありません。
でもね、大学生はもうまちがえちゃいかんと思うんです。
非常勤先では、毎回出席カードをわたし、講義の感想をかいてもらうようにしています。
そこに、かなりの頻度でみつけるんですよ。「態本先生」を。
2つめの「、」をのばしている途中で間違いに気づいて、中途半端にのびちゃってるやつまで含めると、毎回1割くらいはいます。
若い女子大生が、きれいな字で「態本先生」と書いてあるのをみて興奮するほどに変態ではないので、ちっともうれしくありません。
減点するぞっ(#゚Д゚)
では最後にご唱和を。いちにっさんはいっ
♪むこうの山に月がでて
日がでた日がでた 4つでた