禁断のツール
フィールドワーカーなら誰しも、インタビューをどう記録するのか、迷ったことがあると思います。
録音するのがもっとも確実なのですが、録音を拒否される場合もあるし、録音していることが発言の内容に影響を与えることは否めません。
実際、録音をとめてからのほうが饒舌に語ってくれることも多々あります。
また、録音したものはテキストにおこさなければならないのですが、これがかなり大変。早くても録音時間の4倍はかかります。
僕自身はといえば、最近は、録音とメモを場合によってつかいわけています。
例えば、先日行ってきた東洋町では録音はまったくしませんでした。
これは、まず東洋町の情勢をなるべく「生」に近いかたちで捉えておきたかったからです。
しかし、やはり録音するに超したことはありません。
じゃあ、デメリットを避けつつ録音するにはどうすればいいか。
答えは簡単。
「だまって録音すればいいんですよ、旦那様」(悪)
もちろんこれは倫理上の問題がありますから、やってはならないことです。やってはならないのだけど、やれるものならやってみたいという気持ちは否定できません。否定できませんが、してませんよ、断じて。
でも、でも、そんな薄汚れた欲望を簡単に満たしてくれるツールを、偶然発見しちゃいました。
いや、これはやばいです。
リニューアルしてより録音が気付かれにくくなってますぜ、旦那。
この犯罪すれすれのツールが、明るい調子で、堂々と売られてます。
「良いアイディアが浮かんだらすぐ録音が常識になってしまいます!!」
なりません!!
なんともおそろしい世の中になってしまったものですな、殿。