もどってきました

といっても、もう戻ってきてから4日もたってしまってますが。

Sさんの件ではいろいろとご心配いただきありがとうございます。沖縄を離れる日にご自宅にご挨拶に伺い、お線香をあげてきました。奥さまとも少し話をしてきたのですが、あまり苦しまずに逝かれたとのことでした。

調査自体は順調でした。今回は特に、辺野古の保守派の方々や若手の人たちとじっくり話をすることができたのが収穫でした。

「新しい基地はこないに越したことはない」、「こないならこないでかまわない」という意見は、かれらに共通して聞かれました。と同時に、「でも国策だし、安保もあるので、必ず造られるだろう」という言葉も、やはり共通して聞かれました。

「だから自分たちは条件を出しているんだ。条件が通らなければ基地反対にまわるよ」という意見は、たしかに筋が通っているなと思います。ただ問題なのは、こうして基地移設に関する条件闘争を行っているのが、一部の住民に限られているということ。他の住民の意見が反映される回路が、実質的に閉ざされていること。

そして、そういう状況を地域にもたらしたのが、米海兵隊基地、キャンプ・シュワブの存在であるという仮説が、今回の調査を通して確信にかわりました。

かつて、シュワブが辺野古を助けてくれた事実ですが、基地にたよる以外の選択肢を剥奪し、基地に依存せざるをえない状況をつくりだし、偏った意思決定のシステムを辺野古につくりあげたのがシュワブであることもまた事実です。

あと、住民の海に対する思いの強さは、想像以上でした。沖合いに浮かんでいる平島の美しさ、近くで獲れるウニのおいしさ、海で遊ぶことの楽しさを、目を輝かせながら語るその人が、一方では海を埋め立てて基地をつくることを容認している。

その矛盾を強いているものはなんなのか、それを考えるのが自分の仕事ですね。


それにしても車で動くとやっぱり便利。沖縄で車をつかって動くのはかなり久々のことでしたが、機動力があるので予定がたてやすいし、融通もきく。Sさんの意識があるうちになんとか会うことができたのも、車があったからこそ。

しかしガソリン高っ。以前はリッター100円きってたこともあったのに、今回は145円とかでしたからね。さすがにちょっと燃費のこと考えて走りましたよ。だって、おれ、ミラじゃねーし。


東京にもどってきたとたん、沖縄では青空がひろがっているようです。今回は8泊9日の日程でしたが、すっきりとした青空はついぞ見られませんでした。

次に沖縄にいくのはたぶん8月頃。その頃はきっと青い空、青い海がまっていてくれるはず。

台風直撃だったりして。。。