読売的無神経哉
ここ数ヶ月、久々に朝刊をとりはじめた。読売なのはたまたま勧誘にきたのが読売だったから。保守系の視点から書かれた記事を読むのも悪くない。腹は立つけど。
その読売新聞には9000話を超えて連載を続けている植田まさしの「コボちゃん」という4コママンガが掲載されている。
2007年12月4日付朝刊に掲載されていた第9103話目の「コボちゃん」は、4台のヘリコプターが上空を飛んでいるシーンではじまる。
バリバリバリバリバリバリバリバリ
窓がビリビリ震えるほどの轟音
おじいちゃんが窓をあけ、心配そうに「事件か?事故か?」と空を見上げる。
やがてヘリは遠ざかる。家族も一安心だ。「大きな音だったわねー」「家が振動したわ」
おじいちゃんも一安心。窓を閉める。
スー、スー
「窓がスムーズになった」
うまいオチだ、と思う。
でも、沖縄の人たちがこの4コママンガを読んだらどう思うだろうか。
窓の建て付けがよくなる程度の騒音ではすまない、壁にヒビがはいるほどの轟音に日々さらされている嘉手納や普天間の人たちは、どう思うだろうか。
沖縄で読売新聞を毎日読んでいる人など、ほんの一握りだと思う。
でも、そういう問題ではない。
普天間基地の辺野古沖移設を国策と云い、一地方の意見で国策を妨げるのはいかがなものかといって憚らない読売的無神経さが問題なのだ。
そういえば昨日、21時から日本テレビで放映されていた「今夜はシャンパリーノ」では、沖縄の米軍基地問題が特集されていた。かなり深いところまで踏み込んだ内容だったが、その裏番組ではサブローがスクイズを決め、星野監督が台湾の空に舞っていた。
意図的な番組の配置ではなかったと思いたい。