事実としての集団自決

教科書検定で、高校の日本史教科書から「集団自決(強制集団死)」への日本軍関与が削除されたことをご存じでしょうか?

沖縄では、6月23日「慰霊の日」に向けて平和教育が盛んになる時期と重なったこともあり、この問題についてさまざまな議論がなされています。

また、このままなかったことにしてしまうわけにはいかない、という思いから、集団自決を実際に目にした、あるいは生き残った方々が、思い出したくもないであろうその惨劇について、次々と証言を始めています。

以下のリンク先を訪ねてもらえれば、その証言の一端を読むことができます。

http://miyagi.no-blog.jp/nago/2007/06/post_5700.html

これは、沖縄の地域紙である『琉球新報』に掲載されていた証言を、知り合いの名護市民、宮城康博さんがトランスクリプトしたもの。『琉球新報』のウェブサイトには掲載されていない記事なので、ひじょうに貴重な情報です。

ご本人が「多くの人に読んでもらいたい」とかいてあったので、ささやかながらここでも紹介させていただくことにしました。

教科書から「集団自決(強制集団死)」への日本軍の関与を削除したがっている人たちの意図については、敢えて何もいいません。

ただ、この悲劇は、実際にあったのです。教科書から削除されたとしても、決してその事実は、なくなりはしないのです。