タイムス書評

少し前のことではありますが、沖縄に2つある地方紙の1つ、『沖縄タイムス』の2月17日付け朝刊に、拙編著『沖縄の脱軍事化と地域的主体性−復帰後世代の「沖縄」』の書評が掲載されました。

全体的には好意的に紹介していただいており、編著者の1人として、そして執筆者として、うれしく思っております。
もちろん、この書評全体を貫く<日本−沖縄>という二項対立の基調が、気にならないわけではありません。
ですが、これは当然のことだとも思うのです。そう考えざるを得ない方々がいるということは、故あることですし、それを批判することは、二項対立の一方に自分があり続ける限り(そしてそうであるともう一方から思われ続ける限り)、できないのです。
なので、これはもう、所与として受け止めようと思っています。

それを踏まえた上で今回の書評についてですが、「復帰前世代」である書評子の方が、その二項対立の新たな在り方が「復帰後世代」であるところの6人の執筆者のなかに垣間見られると指摘し、それを対話の契機として捉えていただけたことは、素直にうれしく思ってます。
二項対立の図式で捉えるよりほかないという人たちがいることは厳然たる事実ですし、だからこそその図式をどう捉え、どう変えていくのかが重要だと考えておりますので。

ともあれ、これでついに、沖縄の新聞にデビューしたことになります。書評が掲載されたことにより、沖縄でも売れ始めているようです。これから、いろんな反響が出てくるのではないかと思います。そのことを、責任をもって受け止めていく所存です。受け止められそうにないときは、「くまもと ゆきひろ」さんに肩代わりしてもらうことにします(笑)