おいしいとこどり

hirokuma2007-03-07

水曜日は静岡県富士市にある富士常葉(とこは)大学にいってきました。

富士常葉大は、日本の環境社会学のパイオニアで、2001年11月にお亡くなりになった飯島伸子先生が最後に勤めていた大学。
そのことが縁となり、同大学の図書館に「飯島伸子文庫」を設けるという計画が始まったのは、5年以上まえのこと。
5年を越える長きに渡り、多くの人たちが様々な形で関わってきたこのプロジェクトを完成させるための最後のツメをやる日が、この日だったのです。

僕は、実は今回が初参加。つまり、初参加した日が、プロジェクト完成の記念すべき日だったのです。

このプロジェクトの中心的な存在であるH大学のF先生に、とある件で連絡をとった際に、飯島伸子文庫の最後の作業があるのだけれど手伝ってくれませんかというお誘いを受け、この機会を逃したら、きっとこの文庫を訪れることもないだろうという思いから、2つ返事で引き受けたというわけです。

膨大な資料の分類やラベル貼りなどについてはすでにおわっていたので、自分の仕事はまず、複写を許可しない資料に「禁複写」というシールを貼るという作業でした。まあ、単純な作業なのですが、なんせボックスファイルが1000個近くあるなかでやるわけですから、すんごい疲れました。

あとは、まだ登録のすんでいなかった資料を、データベースに入力する作業。こちらは、エクセルの機能をふんだんに活用した結果、さほど時間をかけずにやれました。

それにしても今回は、ほんとに参加してよかったなという感じ。
一度でも手伝いに参加しているのとそうでないのとでは、今後も環境社会学の世界を生きていく上で随分違ってくるだろうし、それよりなにより、飯島先生の膨大な研究の過程を、1次資料(データ化や修正などの行われていない資料)で見ることができたことは、ほんとにいい刺激になりました。

1人の人間が、これほどの研究を成し遂げていたという事実。自分はまだまだだと、思い知らされました。

ダブった書籍もたくさんいただけたし、富士山はきれいだったし、飯島伸子文庫に関わることもできたし...充実した1日でした。