ピック病

月曜日の朝日新聞の一面トップ記事は、ピック病についてのものでした。

認知症に近い症状を呈する脳の病気で、この記事からは理由は読み取れないのですが、「万引きをする」という症状を発症するのだそうな。

ああ、そうだったのか。

僕は常々、警察官やら学校の先生やらがつまらないものを万引きしてしまったという事件について聞くたびに、「なぜ自分の地位を失ってしまいかねないことをかれらはやってしまうのだろう」と、不思議に思っていました。

たぶんストレスが原因なのだろう、と勝手に思い込んでいたのですが、ピック病であったという可能性があったのですね。そんな病気があるなんて思いもよらなかったので。

マスコミが重要な役割を果たしているなと思うのは、こういう記事を読んだとき。朝日新聞が一面トップでピック病についてとりあげたことで、多くの人たちがこの病気について認知しただろうし、病気の認知が高まることで、中高年の万引きについての認識も大きくかわっていくのではないかと思います。

それにしても、なぜ「万引き」という行動をとってしまうのだろう。なんだか、人間の業(ごう)の深さを思い知らされたような気もします。