観測気球のつもりなのか?

自民党が郷ひろみに参院比例区に立ってほしいと打診したそうな。

この記事のなかに、

 自民党内には「郷さんが比例代表から出れば、宮崎県知事選の『そのまんま東現象』で懸念される無党派層に向けた特効薬になる。特に柳沢伯夫厚生労働相の『女性は産む機械』発言で失った女性票を取り戻すことができる」(参院議員)との声も上がっている。

とあるのだけれど、自民党はほんとに国民をバカにしすぎているとしか思えない。そして確実なことは、自民党がバカだということだ。

東国原知事無党派層にアピールしたのは、自らのタレント性ではなく、しがらみのなさであり、政策である。タレント性はむしろ、ひた隠しにしていた。だから当選できたのである。

自民党は、郷ひろみのファンが参議院議員ひろみごーを見たいと思っているのだろうか?
自民党は、ひろみごーが立候補すれば、「女性は産む機械」発言で失った女性票を取り戻せると思っているのだろうか?
自民党はまだ、選挙は人気投票であると思っているのだろうか?

・・・そう思っているのであれば、それは「そのまんま東現象」なる現象を、見誤っている。

彼は、人気があったから当選したわけではない(人気はむしろなかったんじゃないか?)。
政治家に政治をまかせていても、ちっとも宮崎はよくならなかった。新幹線はこないし高速道路はできないし観光客も増えないし民放は2局のままだ。
だから県民は、政治家とはもっとも縁遠く、でも宮崎を変えようと本気で思っている人間に投票したのではなかったのだろうか。

この国に、民主主義の精神が宿ることは、果たしてあるのだろうか...orz