入学式

4月1日の土曜日は早稲田大学の入学式だった。その一週間前が卒業式だったのだから、ほんとうに人の移り変わりは早いものである。


国際教養学部にももちろん新入生がはいってくる。ここでの仕事は昨年度でおわったのだが、入学式前後は科目登録などで人手が必要であるため、派遣という形でお手伝いをさせてもらっている。


当日の仕事は新入生への学生証や必要書類の配布。合格番号の記載されている受験票との交換で渡すことになっているのだが、ラミネート加工してあるほどに丁重に扱っているものもあれば、くしゃくしゃになっているものもあり、実に多様。受験票1つをとってみても性格があらわれている。忘れてきた学生もけっこういたし。


新入生も様々。入学式の最中にやってきた学生もいて、「式には出てないの?」と聞いてみたところ、寝坊して遅れたとのこと。留学生の中には、入学式をどこでやるのか把握していない人もいた。


印象的だったのは、ある留学生。いっしょにきていた両親が学生証をもらいにいく愛娘の姿をビデオカメラで撮影していた。きっと国に帰って親戚一同で上映会をするのだろう。こちらもなんとなく大きめの声で「おめでとうございます」といって渡した。ほほえましい風景である。


あと、自分の母校から1人入学していた。いちばん混み合っているときに学生証を受け取りにきたので声をかけるだけしかできなかったが、なかなかに感慨深いものがあった。