まんが日本昔ばなし

hirokuma2005-10-22

先週の水曜から、11年ぶりに「まんが日本昔ばなし」が放送され始めた。

かつて放送されていた頃は、とりたてて楽しみに見ていたというわけではないけど、チャンネルをつけたときに放送されていたら見た、という感じだっただろうか。

そんな程度の思い入れしかないのだけれど、今回の再放映はけっこう楽しみにしていた。
子供の頃はわからなかったけれど、今なら見えてくるものがあると思っているからだ。

昔ばなしは、民俗学的な知識の宝庫である。
僕は民俗学者ではないけれど、民俗学的な「知」は好き。
そういう知のなかには、昔の人たちが生活を成り立たせていくためのいろんな工夫が組み込まれている。
そのなかには、今の世においても役立つものもあったりする。
まあ、役に立つかどうかはともかく、生活の成り立ちを垣間見ているようで、おもしろい。

そんな知をみつけられるんじゃないかと思っているのだ。

まあ、そんな期待を込めながら初回を見ました。

昔のフィルムをデジタル化したとのことだったので、どれくらいきれいになっているのだろうかと思っていたら、予想以上の綺麗さでした。
それは、もともとの絵の水準が高かったからだと思う。
記念すべき復活・第一話は「かぐや姫」だったのですが、その絵はひじょうに芸術性の高いものでした。

内容的にも、やはり昔は気づかなかったことが多かったなという感じ。
第二話の「ちょうふく山のやまんば」では、
やまんばに捧げ物を届けにいく人として選ばれた2人の乱暴者が、川を挟んだ向こう側に住んでいるという設定が、村八分的なものを想起させてくれるし、
村をすくってくれたのが村いちばんの年寄りだというあたりも示唆的。

閑話休題

宮崎県と福井県には、民放が2局しかありません。
宮崎の場合、貴重な2局のうちの1局はTBS系列だったので、日本昔ばなしを視聴することができたのですが、福井にはTBS系がなかったのだそうです。
ということは、僕らの世代の福井県民は、
日本昔ばなしをあまり知らないのかもしれない。

福井県民の方、情報キボンヌ!