台風台風

僕は宮崎県の出身だ。なので、台風には慣れている。台風が近づいてくると、そわそわしてくる。ヘクトパスカルの前にある数字をみて、「これはでかいよ、やばいよやばいよ」なんていったりしてる。

でも今回の台風はさすがにびびった。あれだけの規模で、あのゆっくりとしたスピードで、九州地方を縦断していくという予想進路図に、尋常ではないものを感じたからだ。

果たして被害は甚大なものだった。裏山が崩れたり、川が氾濫したり、人が屋根から落ちたりで、多くの方たちが怪我をし、あるいは亡くなった。幸い、実家にいる家族は無事だったのだけれど、避難勧告はでていたらしく、そんなことは少なくとも僕が住んでいた頃にはなかった。それだけすごいものだったということだ。

昨日の昼過ぎに実家に電話をしてみたら、すでにあちこちから「大丈夫か?」という電話が何本もあったといっていた。「電話をかけてきちょらんかったとはあんたくらいやが」と、軽くイヤミまでいわれた(苦笑)

かくいう僕のもとにも、昨日から今日にかけて、何人かのともだちから「実家のほうは大丈夫か?」というメールが届いた。こういう連絡って、もらえるとちょっとうれしい。

そういえば昔、けっこう大きな台風がきたことがあった。たしか大学生の頃で、帰省した時に遭遇したのだったと思う。そのときは、風で家がゆれた。二階の雨戸が吹き飛ばされた。宮崎県内各地で、お花見のときなんかに地面に敷いて使うブルーシートが不足した。飛ばされてしまった瓦のかわりに、応急処置としてブルーシートが用いられたからだ。

たぶん、そのとき以来の規模だったと思う。

犠牲になられた方たちのご冥福と、被害をうけた地域の速やかなる復興を、こころより祈ります。