がんばれがんばれ

きのうは、2ついいニュースがあった。

1つはロッテ黒木の復活勝利。同郷ということもあって密かに応援していたのだけれど、きのうはランナーを背負いながらも無失点におさえる好投。ほんとによかった。

あの端正なマスクに似合わない、宮崎弁の抜けきらない語り口と、気迫あふれるピッチング、そして故障になかされた日々が、多くのファンの心をうつのだろう。満員の観衆が、黒木を見るために球場に集まった。こんなにファンに愛された彼は、ほんとに幸せものだ。

もう1つは丸山弁護士の100キロマラソン完走。あの番組自体にはいろいろといいたいことはあるのだが、丸山さんだけは応援していた。なんというか、ぜひとも完走してもらいたいと、すなおに思えるのである、彼のことは。

黒木投手と丸山弁護士。どちらも、応援したくなる人である。きっとあの真面目さと、骨太さがいいのだろう。そして、これが重要なのだけれど、彼らは二人とも、知らない他人からの応援を素直に受け止め,受け入れることのできる人たちなんだと思う。

僕たちは普段、よく「がんばれ」という言葉を使う。ほんとうにその人にがんばってほしいときにも使うし、自分は何もできない/してあげられない/しないけれど、「勝手にやれよ」というのも角が立つので、とりあえず何かいわなくちゃというときにも使う。

そして、誰かに対して「がんばれ」ということは、なかなかにきもちのいいことでもある。うがった見方をすれば、自分はがんばらなくても、自分ではない誰かが「がんばって」くれることによって、がんばってくれた人の得られる喜びを自分も共有できるのだから。

そういう「がんばれ」という気持ちを受け取ってくれそうな人というのは、とても人気がある。黒木さんや丸山さんは、きっとそういう人なんだと思う。逆に、イチローやヒデに「がんばれ」というのは、なんとなく気が引ける。

僕たちの無責任な「がんばれ」という言葉を、自分の力にかえて、僕たちを感動させてくれた2人に感謝!