ペコロジー

hirokuma2005-07-13

KIRINの生茶が、つぶしやすいペットボトルを採用した(2リットルのみ)。


ペットボトルは、キャップをはずして、軽く水洗いして、つぶして、ラベルをはがした状態で捨てないと、リサイクルの効率がおちる。


だからKIRINは、うすくてつぶしやすいペットボトルを採用したのである。重さも従来の75%におさまっているので、輸送時の荷重が減り、輸送トラックの燃費もよくなる。おお、なんて地球にやさしいんだ!!!

ってことで、ペコロジーなのです。ペコっとつぶしてエコロジー。うん、わかりやすい。


このCMをみたとき、なかなかうまいCMだなと思った。そして、いい啓蒙になってるなと歓迎した。


が、よ〜く調べてみると、ちいさいけれど、見逃せない問題点があった。


「ペコロジー」は、キリンMCダノンウォーターズ株式会社の登録商標です。


このうすくてつぶしやすいペットボトルは、もっと広がるべきものだと思う。でも、その普及を、この登録商標が妨げてしまうのではないだろうか?


「ペコロジー」 うまいネーミングである。こんなうまいネーミングをしたのだし、今のところはKIRINが先駆けて取り入れたのだから、この「ペコロジー」には商品価値がある。だから登録商標をとったのだろう。企業としては、実に正しい戦略だ。


しかしそのために、他の企業がこの「うすくてつぶしやすいペットボトル」を自社製品のペットボトルとして採用する際に、それぞれが別のネーミングをしなくてはならなくなってしまった。


これって、「リサイクルしやすい形にしてペットボトルを回収ボックスにいれる」という共通認識の形成を妨げるような気がする。だって、名前が統一されないじゃん。


最近はいろんな名称が商品登録されているみたいだけど、何らかの規制は必要なのではないかと思う。私企業のものを規制するのは難しいけど、公的な目的に関わる名称や、日常的に使わないと非常に不便な名称に関しては、規制が必要だろう。


「ペコロジー」も、ペットボトル製造会社が登録商標とっていればずいぶん違ったんだろうけど・・・