週刊スピリッツ

ゴールデンウィークで先週は週刊誌が休刊していたため、ちょい久々な感じでスピを購入。

このところ、連載が充実してきたのでますます楽しみ。『20世紀少年』も少しもりかえしてきたし。

今週、もっとも印象深かったのは、『GO!GO!HEAVEN!』で、自殺サイトで出会った4人の少女が結成した集団自殺バンド、「自決少女隊」のマネージャー、マーチンが語った次の言葉。

「信者」って漢字を書いて横に「かる」ってつけてみてください。

「信者かる」→「儲かる」
な〜るほどぉ

マーチンによれば、音楽業界ではアーティストのファンのことを「信者」と呼ぶらしい。で、その信者がいちばん増えるのが、アーティストの自殺なのだと。自殺することによって歌詞は遺書となり、アーティストは神格化する。コンサート会場での集団自殺を公言している自決少女隊の歌は、ハナっから遺書だと明かして歌をうたっているのだから、生きながらにして信者を増やすことができる。これは商売になる、「儲かる」とマーチンはいうわけです。

連休中みたワイドショーで、X JAPANのHIDEの命日にあつまった「信者」たちの映像をみたばかりだったので、余計に納得する言葉でした。あれはたしかに信者というにふさわしい。とくに「自決少女隊」の場合、彼女たちは自殺サイトが可視化したような存在なのだから、実際にそういうバンドがでてきたら、きっとカリスマ化するんだろうな。それも、等身大のカリスマとして。

話は違うけど、「雅」というビジュアル系の歌手を、これもまたワイドショーでみたのだけれど、すっごいオタク的なんですよね、彼。それを女子高生がきゃあきゃあいいながら追いかけている姿をみて、カリスマの形もずいぶんとかわってきたなぁと思ったのでした。