赤目四十八瀧心中未遂

赤目四十八瀧心中未遂 [DVD]

赤目四十八瀧心中未遂 [DVD]

これは、あちこちで評判が高かったので、一度はみておこうと思って借りてみた。

見始めて気づいたのだけれど、この映画の舞台は尼崎。先日の事故を思い出してしまった。

それはさておき、内容であるが、これまたいろいろと考えさせられるところの多い映画。

恋とも愛ともつかない、しいていえば情としかいえないようなもので結びついた在日の女性“あや”と居場所をなくした男性“生島”との関係を中心として描かれる、かれらの厳しい日常は、そういう日常がすぐとなりに存在しているかもしれないという事実を、あらためて思い起こさせる。でも、思い起こしたところで、自分に何か出来ることがあるのかと問えば、何もないように思えるし、そもそもそのような行為はかれらに拒絶されるだろう。きっと、かれらが生きていくことでしか、かれらのかかえる問題は解決されないのだろう。

・・・なんとも文章にならない。未消化であることの証左だと思う。未消化なままに、ここに記しておこう。それが日記というものなのだろうし。