銀行合併がもたらした小さな混乱

先週のこと。


帰宅してみると、三菱東京UFJ銀行から1通のはがきが届いていた。
三菱さんとはこの4月より給与振り込みの関係でおつきあいをはじめさせてもらったばかり。
その関係のはがきだろうと思いながらあけてみると、「この口座、数年間うごきがありませんが大丈夫ですか」的な内容の通知だった。
よくよくみてみると、自分の住んでいる地域にある支店名からの通知である。
つまり、昔つくって、すっかり存在を忘れていた口座がひょっこり出てきたということだ。


残高は5万円弱。


へそくりが見つかったようなものである。


だがしかし、自分の記憶のなかに、三菱の銀行口座をつくった覚えがまったくない。
はるか昔、大学生時代に持っていた記憶はあるが、それにしては支店名がおかしい。
古い通帳などをまとめて置いてあったので、そこをあさってみたものの、やはりみつからない。


まあとにかく間違いということもなかろう、ということで、翌日が休みだったこともあり、さっそくその支店に足を運んだ。


調べてもらったところ、たしかに口座は存在した。
住所などの情報にも間違いがなかったので、明らかに自分の口座だ。


結局、カードも通帳もないので、それらの喪失届けと口座の解約届けを出し、残高は現在もっている三菱の口座に振り込んでもらうということになった。




ところで前日の夜、くだんの通帳を探していたときに、ほかにもずいぶん放置していた口座が2つあることに気がついた。


1つは住友銀行。なつかしいバンクーが描いてあるカードもみつかった。
もう1つは三和銀行。これは塾の講師をしていたときにつくった口座だったはず。


とりあえず残高を確認しようと、住友のカードを三菱のATMにいれてみた。いくつか暗証番号を試し、問題なく確認ができた。


次に三和銀行。ところがこちらは、考えられ得る暗証番号をいくつか試してみたものの、どうしてもあたらない。


仕方がないのでかえってから三和銀行に問い合わせよう、そう思った刹那、そういえば三和銀行はもうすでにどこかの銀行と合併していることに思い当たった。


で、どこと合併したんだっけ?


しばらく思案してみたが、どうにも思い当たらないので、失礼とは思いつつ、近くにいた三菱の行員に「三和銀行っていま何銀行になってるんでしたっけ?」と聞いてみた。


三和銀行三菱東京UFJ銀行ですよ」 


そう、三菱だったのだ。
じゃあこの口座について調べてもらうことはできますかと訪ねたところ、問題ないという。

そこでもう一度受け付け番号を引いて、しばらくまって窓口で確認してもらったところ、もうすでに解約されているという。

そうか、いつの間にか解約してたんだ、自分。
そう思っていたところ、突然となりの窓口に座っていた行員がなぜかわりこんできた。

「この口座、さっき私が解約しました」


?????

!!!


もうおわかりでしょう。

僕がさっき解約した三菱東京UFJ銀行の口座は、旧・三和銀行の口座だったのです。

そういやこの三菱の支店は、すっかり忘れていたけど、かつては三和の支店でした。

これで、なぜ記憶にもない三菱の口座をもっていたのか、なぜ三菱の通帳がみつからなかったのか、すべて腑に落ちました。


ガッテンガッテン