ドクターくま

hirokuma2009-03-29

ご報告が遅くなりましたが、去る3月25日、早稲田大学2008年度卒業式において、博士号を受領いたしました。
正確には「博士(文学)」となります。
社会学を専門としているのですが、所属しているのが文学研究科なので、そのような学位の名称になるのです。


当日はあいにくの雨でした。大降りになるほどではありませんでしたが、やはり雨はイヤですね。
着物や袴を着ていた女子学生たちは特に大変だったと思います。

他用もあり、前日より郷里宮崎より両親を呼び寄せていたので、まずは午前中に指導教授のW先生と大隈会館内にある教職員用の食堂「楠亭」にて会食。
W先生からは修士課程入学以来、長く指導を受けてきました。
ご自分の専門領域とは異なる分野に進んでいった自分を、叱咤激励しながら暖かく見守り続けてくれた先生には感謝の言葉もありません。
本当にありがとうございました。


食事を終え、授与式が行われる戸山キャンパスまで移動。
これが大変でした。
父は、歩けないというほどではありませんが、長い距離を歩くのはちょっと辛いんですね。
それでも、大隈会館から戸山くらいまでなら軽くいけるだろうと思っていたのですが、雨が降っていたことや、多くの卒業生や父兄たちでごった返していたことなどが相まって、かなり難儀しました。

いったん荷物を置きに自分の研究室についたときには疲労困憊。
しかも会場にはいるための行列は、とてつもなく長い。

さすがにこれから並ばせるのは無理と判断し、会場係の方に相談して、来賓入り口から入場させてもらいました。
親切に対応してくださった事務職員のみなさん、ありがとうございました。

式は14時から開始。
博士学位受領者はちゃんと一人一人名前を呼ばれ、壇上にあがって総長より学位記を受領することになっています。
衣装はもちろん、マントにフード、そして角帽。
角帽がなければただのハリポタのコスプレです。

受領後は、総長らによる祝辞を受け、最後に校歌と「早稲田の栄光」を歌って終わり。
ここにいたって、「早稲田の栄光」はおろか、校歌すらまともに歌えないという事実に気づく。
さすがに一番はいけますが、二番、三番はうろ覚え・・・

学位受領者による記念撮影を終え、仕事を早めに切り上げて駆けつけてくれた郷里の先輩であるNさんと合流し、大隈重信像の前で記念撮影。

携帯の電波がつながらないなか(みんなかけまくっていたので、つながりにくい状態だったのです)、なんとか両親ともおちあい、個別に記念撮影をするために新学生会館に移動。
戸山キャンパスから直接いけない、このアクセスの悪さに辟易しつつ、なんとか坂をのぼって撮影会場まで。
ここで父の足は限界を迎え、そこからタクシーで新宿に向かったのでした。


後輩のHさんがわざわざ花束を用意していてくれたのですが、残念ながら受け取れず。
ごめんね〜


ともかく、ようやくにして念願の博士号を受領することができました。
これも、これまで支えてくださった多くの方々のおかげです。
4月からは新天地で、また研究、教育に携わっていくことになります。
今後とも、何とぞよろしくお願いいたします。