今はなき備中屋を思う

昨日はT大Kゼミの新年会。環境社会学についての熱く厚い議論が繰り広げられたり、K先生は辺野古の調査をしていたということもあって、沖縄に関する深い話ができたりと、一年のスタートにふさわしい、濃密な新年会でした。


お店はK先生が学生の頃から通っていたという、渋谷道玄坂の穴場的なお店「恵」。
これがまたいいお店。カウンターに大鉢にはいった今日のおかずがならべられているところからしてもう惹かれまくり。
そしてぺろーんとした畳の空間にテーブルがいくつかおいてあるだけの座敷には、いろがみにマジックでかかれたメニューが壁一面にはられている。
こういうお店、すごく好きなんです。しかも焼酎が豊富♪


いろがみにマジックでかいたメニューが壁にはられていたのを見て思い出したお店があります。早稲田通りと明治通りが交差するところにあった「備中屋」というお店です。
30代半ばくらいのご主人が一人できりもりしていた小さなお店でしたが、とてもいごこちのよいところでした。しかもおどろくほど安い(あれはちゃんと計算していなかったに違いない)。
常連さんもたくさんいて、小さなお店はいつも満席。しかもその常連さんの中に、N須先生を「N須」よばわりする社会学専攻のOBがいて、ちょっとしたカタルシスを味わえたりしたし。。。


その立地から、幾度も取り壊しの話がでていたようで、そのたびになんとか乗り越えていたのですが、二年くらい前についに取り壊されてしまいました。
その後、あのご主人がどうしたのかはわからないのですが、なんというか、ああいう小さなお店をこじんまりとやるのに最適な方だったので、きっとどこかでこじんまりとやってるんじゃないかなと思います。