博士の愛した数式

博士の愛した数式

博士の愛した数式

これは以前に読んだ本ですが、ひじょうによかったので。

博士と家政婦さんとその息子との間にかわされる、おしつけがましくない、素直な愛情が、おしみなく描かれている作品。全体に流れているやわらかい雰囲気もすばらしい。世界観がしっかりとした本は読んでいて気持ちいいですね。宮部みゆきのように。

あと、この本にでてくる数学の話はとても興味深い。数を学ぶというのはこういうことなのか、と、目からウロコがおちました。と同時に、数字のもつ美しさと不可思議さに、畏敬の念を抱かされました。